システム会社ってのはどうもコミュニケーションが苦手な人が多いように思える。
いろんな会社で良く「言ってない」「聞いてない」「もっと会話をしないと」「説明苦手だから…」「話難いから…」「高すぎる」って言葉を良く聴く。
目に見える形での実態というものがあまりない上に設計書でも家のように具体的なイメージとして伝わり難いものだからこそ、しっかり話をしてお互いが信頼し合えるようにならないとその内容や価値や難しさを説明したりすることは難しいものだと思うんだけど、どうしてもそれが難しいみたい。
システムに対する単価が叩かれ気味の日本のシステム開発では、その部分を少しでも時間を節約して(端折って)経費を抑えなくてはやっていけないことも仮にそれができる人が居ても時間的な制約などから言えなくなってしまうこともそんな言葉を良く聞く理由のひとつであるように思える。
センスや才能や能力、知識を得るために多くの時間を費やしたり、それを少しでも持っている人を得るために高い費用をかけて求人を出したりしていることがなかなか伝えられない風土みたいなものがあったりするのも事実で、折角、日本がもともと持っているかゆいところに手が届く丁寧なシステム構築の能力ってものを殺しながら仕事をしているところが多い。
僕の周りにももう少し時間とお金をかけて丁寧に仕事をすることさえできれば、そのかかった時間と金額以上のすばらしい製品を生み出すことができるはずなのにそれをすることができない状況に居る人たちがたくさん居て、なんだか残念でならない今日この頃。
海外の多くの国でシステム開発者は平均よりも高い給与所得がある人が居るのにもかかわらず、なぜ日本ではそういう人がそれほど居ないのだろうか…。
ただ単純に少しでも安くという市場の要求が結果として日本人の持っている性格的な適正をただ殺しているようで残念に思えてならない。
「頑固な職人」で認められる時代はシステムには無い。
技術者達よ、もっと戦ってくれ!!
そのために営業やお客さんを説得できるコミュニケーション能力を高め、私達の価値をもっと高めようではないか!!!
でもそんな自分もコミュニケーション能力に欠けているのも事実で…。
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